M0303 金大益
Jīn Dà Yì
2003年に作られた銘茶「金大益」。そのおいしさを引き継ぐべく作られた金大益2011。味わいの強さ、プーアル茶としてのクオリティの高さからその評価はうなぎのぼりです。
形状 | 餅茶小分け |
---|---|
製造 | 2011年 |
茶廠 | 孟海茶廠 |
産地 | 中国雲南省 |
熟生 | 生茶 |
特徴 | 21世紀の名品 |
味の評価
- 甘味
- ★★☆☆☆
- まろみ
- ★★☆☆☆
- 渋味
- ★★★★☆
- 苦味
- ★★★★☆
- 酸味
- ★★★☆☆
- 香り
- ★★★★☆
- 熟成度
- ★★☆☆☆
解説:金大益
孟海茶廠、国営時代の最後の銘茶であり、2000年代を代表する銘プーアル茶、金大益 2003年。金大益2011はそのおいしさを再現するために作られました。
金大益について
孟海茶廠の国営時代最後の名作ともいわれる金大益は2003年に作られました。プーアル茶の王道大益茶 7542にみられるように、4級茶葉を基本としてプーアル茶は作られますが、金大益は少し成長した5級茶葉をメインとして作られています。
そのため、初代金大益は別名「五号青餅」とも呼ばれています。
少し成長した茶葉を使用しているため苦味渋みが強く、そこから「強い味」との評価を得ています。
金大益 2011年について
2011年に作られたこの金大益ですが、すぐにそのポテンシャルの高さが評判となり、作られて8年となりますが、中国での価格は発売当初と比べて60倍にも達し、すでに銘茶としての将来が確約されています。
パッケージに見られる「経典再現」とは銘作茶、2003年金大益を再現しているとの意味で、「高山源韻」とは品質の証で、その意味するところは高山(気温が低く茶葉がしっかりとした旨味がのる)で生育した茶葉を使用し、滋味あふれるおいしさといったところで、現在の孟海茶廠の高品質証明といった意味合いがあります。
金大益 2011年について
包みを開けるとしっかりとしまった茶餅が現れます。
餅面に配された若芽も色づいています。しっかりと締められた茶餅とともに大益の伝統的なプーアル茶づくりが見られます。
紫色の内飛も高級茶の証です。
茶を淹れると、蜜香へと変化した濃醇な香りが立ち上ります。下の「プーアル茶の記録」にも見られますが、水色も赤みのある茶色へと変化し、熟成とともに飲み頃の到来を見ることができます。
「味の強さ」が特徴である金大益で評価の源ですが、渋みも落ち着き、相対的に旨味、苦味といった「強い」味わいが引き出されています。
金大益 2003年の「経典再現」として作られた2011年金大駅ですが、元祖を上回るとの評価も聞こえます。
葉底の作りを観察しても、金大益と同様の茶葉を使用していることが分り、その作りの継続性を見ることができます。
21世紀の銘茶、2003年金大益の作りを引き継いだ2011年金大益。8年がたち圧倒的支持とともにその評価を磐石としたプーアル茶です。まだお試ししていない方はぜひ金大益ならではの味わいを、コレクターにはお手元熟成に必携の一枚です。
どうぞこちらも
現代の銘茶、元祖金大益
→金大益 2003年
金大益の対、銀大益
→銀大益 2012年
プーアル茶の記録
・2013年04月
まだ新しいプーアル茶。華やかな蘭香と鮮烈な苦味。飲むにはまだ若く、しかしポテンシャルを強く感じる。
・2014年11月
色合いも落ち着き、深みが出てきた。蘭香から青味の印象は抜け苦味も落ち着くもまだまだ強い。ほのかな煙味がいいアクセント。
・2017年01月
蘭香から蜜香へと変化。茶水も色づいてきました。
「味の強さ」が特徴であり、茶湯に旨味が乗ってきています。
お客様の声
どれもこれもハイレベル。
東京都 T.Y様
どれもこれもハイレベル。ものすごく贅沢でリッチな試飲(?)になりました。まず金大益ですが、まさに貴店の解説ドンピシャの印象で、茶気の厚み感がスゴイですね。水質がトロリとしていて、3煎目あたりから甘みが強くなると、まさに濃醇。渋みも、苦味も、煙味もしっかりあるのでダラけず、高い評価が頷けます。大益の生茶は香は良いけど茶気軽めという先入観が覆りました。
昌泰號の2種、庚辰記念餅と正宗 紅色昌泰號はまず餅面の違いに驚きました。春茶葉と秋茶葉との違いといえばそれまでですが、かたや宮廷級と見紛うばかりの小さい茶葉が詰まった金毫たっぷりの霜降りの餅面、かたや大ぶり茶葉に一部黄片らしき茶葉も混じった荒々しい餅面。庚辰記念餅のほうは煎れる前から微かな蜜香があり、嗅いでいるだけで唾が溜まってきます。煎れてみるとやはり春茶で、老茶とは思えないほど香り華やかで、すっきりした茶気でした。回甘と収斂味のバランスもよく、生津というのでしょうか、後口の少しフルーティな余韻が長く続きます。
対照的に紅色昌泰號は濃厚な茶気のコクを楽しむお茶ですね。微かな薫香と強めの苦味、それからに大益黄片磚や抱拙紅鐡に通じる香り(荷香?)を感じました。単なる秋茶葉ではなく、意識的に粗茶葉を混ぜてあるように思うのですが、勘違いでしょうか。
昌泰の品為上 特級品は、熟茶としては大益の7572 2013年以来のインパクトがありました。黙って茶湯だけ出されたら、老生茶と思ったかもしれません。六大茶山の御品原茶 熟も茶気が強くて生茶感があったのですが、熟茶特有の穀物香とまだ馴染んでいないような印象がありました。しかし、品為上は杏仁香が全体をふわりと包んでいて、飲み下した後に、穀物香が 鼻に抜ける程度で、茶湯に一体感があります。それなのに、煎れる前の茶葉は乾物系の普通の熟茶の香り、一煎目の後の蓋碗の中の茶葉は穀物香主体。葉底を見ても、しっかり渥堆された真っ黒な茶葉で、御品原茶のように一部渥堆の浅い茶葉は見られません。それだけでも???なのに、雑味がないのは全く驚きです。
素人目ですが、生茶に原点回帰志向があるのに対し、熟茶は渥堆の浅かった原点とは別の方向に進化しているようで、高級熟茶とは何なのか、を考えさせられる体験でした。大益の第三世代のラインナップを試すのが楽しみになりました。
M0309
銀大益
Yín Dà Yì
孟海茶廠 2012年
販売重量 30g / 357g
2,560円
金大益の相棒、銀大益
表示価格は小分け(30g)のものとなります。10つご注文いただくと塊り(357g)でのお届けとなります。
R0201
六山十年
Liù Shān Shí Nián
六大茶山 2012年
販売重量 70g / 357g
1,860円
六大茶山の記念茶
表示価格は小分け(70g)のものとなります。4つご注文いただくと塊り(357g)でのお届けとなります。