C1501 品為上 特級品
Pǐn Wéi Shàng Tèjípǐn
昌泰茶業渾身の2014年熟茶。杏仁香の甘い香りと易武春茶葉の典雅な香りがおいしさを誘います。優雅なひと時のためのとっておきのプーアル茶。
形状 | 磚茶小分け |
---|---|
製造 | 2014年 |
茶廠 | 昌泰茶業 |
産地 | 易武、江城 |
熟生 | 熟茶 |
特徴 | 易武山茶の杏仁香 |
味の評価
- 甘味
- ★★★★☆
- まろみ
- ★★★★☆
- 渋味
- ★☆☆☆☆
- 苦味
- ★★★☆☆
- 酸味
- ★☆☆☆☆
- 香り
- ★★★★★
- 熟成度
- ★★★★☆
解説:品為上特級品
茶葉にこだわる昌泰茶業の2014年渾身の熟茶、品為上です。
杏仁香のとろけるプーアル茶、仏陀の優しい手をモチーフにした品為上はそのデザインにふさわしい優しさをたたえています。
※磚茶は検品のため開封済みとなっております。
太さのある茶葉は茶刀の当たりもよく、簡単に崩すことができます。最初の一煎目で洗茶をして茶湯を捨てた後湯を注ぐと赤みのある水色からは杏仁香が立ち上ります。
杏仁香を基調に、易武春茶葉がバニラの香り、そして華やぎを、昌泰の熟茶づくりが薬味のアクセントを加えその香りを豊かにしています。
まろやかさの中にじんわりと広がる口感があります。心地よい甘みがありますが、甘みに偏らず、ほのかな苦味と酸味が味わいを引き締め奥行きのある上質な甘みです。喉を下った後に残る回甘もすばらしく、また、杯に残るドライフルーツのような香のディテールまでよく仕上がった昌泰の力作です。
葉底には春茶である若葉から老樹野放茶葉と思われる大きな茶葉まで見ることができます。渥堆のため裁断されている茶葉もありますが、そのままの形を残した茶葉多く見られるところにも最高級プーアル茶のこだわりです。
発酵の度合いもいくつか見られますが、全体としては発酵度は高めで固くなっている茶葉も見られます。一昔前だと固い葉底はコクは出るものの雑味もつきもので欠点とされていましたが、このプーアル茶は水色に濁りもなく、上手にコクを引き出した上で悪い風味が出ていないところに年々の熟茶技術の発展を見ることができます。
昌泰茶業渾身の最高級熟茶、品為上。
易武茶葉のおいしさ、そして熟茶のおいしさを堪能できる、上質なひと時にふさわしい最上の一枚です
お客様の声
甘い香りが強く、贅沢な一品
神奈川県 K.Y様
今回初めて御社のサイトを利用させていただき、いくつかのプーアル茶を購入させていただきました。現状、日本国内では中国でのスタンダードとなるようなプーアル茶は購入できません。このような状況で、プーアルカフェ様の存在は大変ありがたく感じております。今後も魅力的なプーアル茶の紹介をよろしくお願いいたします。また、販売サイトのみならず、知識・情報サイトも充実していて勉強になります。今回購入しましたプーアル茶の感想を述べさせていただきます。
大益7572 2013
香り、甘味、まろみ、茶気、苦み、共にバランスの取れた味わいで美味しく頂きました。以前飲んだ7572の陳年ものの比べて大変飲みやすいものでした。現行の7572の設計が大変分かりやすいお茶です。
特に3,4煎目を深く淹れると特徴が際立ち非常に美味しいです。
孔雀7572
上記大益7572と比べると甘味、茶気の部分で一回り強い仕上がりになっていました。紅茶のような華やかな香りも感じられました。
六大韻境
香り、茶気の部分で特徴的なお茶でした。かといって飲みにくさがあるわけでもなく、浅めでも深めでも非常に飲みやすいお茶でした。個人的には一番好みのお茶で、次回は一枚購入したいと思っております。
品為茶
甘い香りが強く、贅沢な一品だなと感じました。おそらく杏仁香だとおもいます。 味わいもまろやかさと甘さが一体となって感じられクセになる美味しさです。
珍珠餅茶
一煎目には陳香が残り少しくせがあるかなと思いました。洗茶次第で解消され、7572とは異なる味わいがありました。
値段も手頃で又お願いしたいです♪
埼玉県 M.I様
今回で2回目です。中国旅行で買ったプーアル茶が気にいって探していました。梱包も綺麗で何種類も試しています。値段も手頃で又お願いしたいです♪
どれもこれもハイレベル。
東京都 T.Y様
どれもこれもハイレベル。ものすごく贅沢でリッチな試飲(?)になりました。まず金大益ですが、まさに貴店の解説ドンピシャの印象で、茶気の厚み感がスゴイですね。水質がトロリとしていて、3煎目あたりから甘みが強くなると、まさに濃醇。渋みも、苦味も、煙味もしっかりあるのでダラけず、高い評価が頷けます。大益の生茶は香は良いけど茶気軽めという先入観が覆りました。
昌泰號の2種、庚辰記念餅と正宗 紅色昌泰號はまず餅面の違いに驚きました。春茶葉と秋茶葉との違いといえばそれまでですが、かたや宮廷級と見紛うばかりの小さい茶葉が詰まった金毫たっぷりの霜降りの餅面、かたや大ぶり茶葉に一部黄片らしき茶葉も混じった荒々しい餅面。庚辰記念餅のほうは煎れる前から微かな蜜香があり、嗅いでいるだけで唾が溜まってきます。煎れてみるとやはり春茶で、老茶とは思えないほど香り華やかで、すっきりした茶気でした。回甘と収斂味のバランスもよく、生津というのでしょうか、後口の少しフルーティな余韻が長く続きます。
対照的に紅色昌泰號は濃厚な茶気のコクを楽しむお茶ですね。微かな薫香と強めの苦味、それからに大益黄片磚や抱拙紅鐡に通じる香り(荷香?)を感じました。単なる秋茶葉ではなく、意識的に粗茶葉を混ぜてあるように思うのですが、勘違いでしょうか。
昌泰の品為上 特級品は、熟茶としては大益の7572 2013年以来のインパクトがありました。黙って茶湯だけ出されたら、老生茶と思ったかもしれません。六大茶山の御品原茶 熟も茶気が強くて生茶感があったのですが、熟茶特有の穀物香とまだ馴染んでいないような印象がありました。しかし、品為上は杏仁香が全体をふわりと包んでいて、飲み下した後に、穀物香が 鼻に抜ける程度で、茶湯に一体感があります。それなのに、煎れる前の茶葉は乾物系の普通の熟茶の香り、一煎目の後の蓋碗の中の茶葉は穀物香主体。葉底を見ても、しっかり渥堆された真っ黒な茶葉で、御品原茶のように一部渥堆の浅い茶葉は見られません。それだけでも???なのに、雑味がないのは全く驚きです。
素人目ですが、生茶に原点回帰志向があるのに対し、熟茶は渥堆の浅かった原点とは別の方向に進化しているようで、高級熟茶とは何なのか、を考えさせられる体験でした。大益の第三世代のラインナップを試すのが楽しみになりました。