C0403 抱拙紅鉄
Bāo Zhuō Hóng Tiě
台湾茶人が紅印鉄餅を習って作ったプーアル茶。紅鉄の燻香と茶杯に残る甘露な香り。一味違う味作り。店長のお気に入りでもあります。
抱拙紅鉄
- 商品番号
- C0403
- 価格
- -円
- 販売重量
- 70g / 400g
- 在庫
- 販売終了
表示価格は小分け(70g)のものとなります。5つご注文いただくと塊り(400g)でのお届けとなります。
形状 | 餅茶小分け |
---|---|
製造 | 2007年 |
茶廠 | 昌泰茶業 |
産地 | 孟海茶区 |
熟生 | 生茶 |
特徴 | 紅印鉄餅 |
味の評価
- 甘味
- ★★★★☆
- まろみ
- ★☆☆☆☆
- 渋味
- ★★★☆☆
- 苦味
- ★★☆☆☆
- 酸味
- ★★★★☆
- 香り
- ★★★★★
- 熟成度
- ★★★☆☆
解説:抱拙紅鉄
このお茶は抱拙こと台湾茶人、黄傳芳が紅印鉄餅に習い作ったプーアル茶です。鉄餅伝統の薫香と甘露な香りをお楽しみください。
このお茶を作った台湾茶人の名は黄傳芳ですが、抱拙として知られています。
彼は、このお茶を作るにあたり、現在ではもはや市場に出ることもない銘茶、紅印鉄餅を飲み、その味わいにインスピレーションをうけて作ったと言われます。
このプーアル茶は一芽三葉までの茶葉をメインとして作られていますが、その他にも黄片と呼ばれる茶葉や、成長して堅くなった茶葉など、通常のお茶づくりでは避けられる茶葉が意識的に使用されています。
通常のプーアル作りの教科書からは外れた黄片などを使いながらもあふれんばかりの茶気を纏ったお茶に仕上げているのは、さすがは数多くの銘プーアル茶を飲み尽くしている黄傳芳の懐の深さとも言えるでしょう。
また、このプーアル茶は通常の餅茶よりもしっかり押し固められる鉄餅に仕上げられています。鉄餅はしっかりと押し固められているため、空気の通りは限定され熟成はやや遅めになりますが、その分しっかりと風味も閉じ込めています。そのため、長期間にわたって熟成させても茶葉のかおりがよく残り、しかし熟成のおいしさはしっかりと出て、鉄餅ならではの独特の風味を生み出していきます。
2007年につくられてから2012年まで、広州倉で熟成されていたこのプーアル茶の餅面には白露と呼ばれる、茶葉のうまみ成分が析出したものがうっすらと浮かび上がった後が残っています。
茶を淹れると包拙紅鉄らしい薫香が立ち上ります。
その奥に潜む蜜香がこのプーアル茶のおいしさです。
赤味のある水色で、濁りのないすんだ茶湯です。
口に含むとトップノーズで入ってくる薫香と程よい苦みと甘み、そして渋みがが包摂紅鉄らしいインパクトのあるおいしさを運んできます。
このおいしさは包拙紅鉄のおいしさの入り口です。茶がのどを下った後に、口に残る収斂味を伴う酸味が、そして茶杯の底に残る甘露な回香がこのプーアル茶の神髄であり、ほかのプーアル茶にはない包拙紅鉄のスペシャリティとなります。
葉底(煎じた後の茶葉)を観察すると春茶葉でつくられたプーアル茶なのですが、その中でも余分に時間をかけ成長させた茶葉で、成長した茶葉ならではのおいしさを詰め込んで作られたプーアル茶であることがわかります。
台湾茶人プロデュースの鉄餅、包拙紅鉄。
程よい苦みと甘露な香りのシナジーが生み出す包拙紅鉄ならではのおいしさ。店長一押しのこの一枚、ぜひお試しください。
抱拙紅鉄
- 商品番号
- C0403
- 価格
- -円
- 販売重量
- 70g / 400g
- 在庫
- 販売終了
表示価格は小分け(70g)のものとなります。5つご注文いただくと塊り(400g)でのお届けとなります。
お客様の声
他とは違う独特の味と香り、日本で出会えるとは思いませんでした。
宮城県 J.I様
この度はお世話になりました。無事に受け取りました。
7年前に仕事で広州へ出張した折、現地の方に案内され市場で飲んだ
プーアル茶が懐かしくご注文致しました。
日本では中々本物に出会えず、貴サイトにたどり着きました。生茶が好みで、和諧中国特供茶と抱拙紅鉄をご注文致しましたが、前者は王道を行く素晴らしい味で広州を思い出しました。抱拙紅鉄は他とは違う独特の味と香り、日本で出会えるとは思いませんでした。
崩してしまったので熟成用にリーピートしたいのですが、うまく保存できる自信がありませんので更に熟成した紅鉄の販売に期待します。
冷めるとこれが絶品。
東京都 T.Y様
無事届きました。ありがとうございます。
いつもの厳重な包装を解いたとたん、茶葉の芳香が漂い、ハテどれが放っているのかと確かめたら、抱拙紅鐡でした。前回の老陳的茶 班章も茶餅が甘い芳香を放っていたので、いやが上にも期待が高まり、真っ先に淹れました。
店長さんから先にご忠告をいただいていなかったら、淹れ方を間違ったか?と思ったでしょう。本当に旨みがスコーンと抜けたような不思議な茶気ですね。そのくせ、酸味、渋み、苦み、甘みはしっかりあり、戸惑いつつ飲み終わって、葉底を見ようとして茶葉を取り出したら、その芳香にビックリ。香りは指にも移るほど強いものでした。
それで2度目は香りに注意すると、最初に立つ、煙味ではないけれどそれに近い香り(これが薫香?)が引くと、飲み下したあとに、鼻の奥に上がってくる甘い芳香に気づきました。5、6煎目くらいから梅香が漂い、甘みが強くなります。それから、淹れたあとの茶壺の中の茶葉の香りがまさに芳香で、これは香りを楽しむお茶なんだな…と考えているうちに茶海の中の茶湯が冷めてしまいました。ところが、冷めるとこれが絶品。冷めると甘みが強く感じられる上、香りもそれほど落ちず、しかも味わいにコクが出ます。以来、茶漉し水筒に入れて持ち歩く定番茶になりました。邪道の上に、少し贅沢ですが、このお茶とは、熟成も含めて、しばらく格闘していくことになりそうです。
熟成中だというこのお茶のプロトタイプ、発売が楽しみです。
当店からの返信
抱拙紅鉄は他のプーアル茶とはひと味違う味作りですが、他にはない独特のおいしさを味わっていただけたかと存じます。
このプーアル茶は紅印鉄餅から続く鉄餅の味作りをふまえた作りですが、その中でも香作り、そして風味作りは素晴らしいものだと思います。
以前はもう少し煙りの香が強かったのですが、年数とともに落ち着いて燻香となってきました。(当店ではよりはっきりとした煙の風味を煙味、今回のようにそれよりも落ち着いたものを燻香と表現しています)
抱拙紅鉄で感じる甘みは旨味を伴う若芽の甘みよりも成長した茶葉の持つ甘みが主体となっているので、すっと抜ける感じのある甘さを持ったプーアル茶に仕上がっています。この成長した茶葉は独特の風味も生み出しています。時折混じっている黄片など成長した茶葉は蔵茶などへと続く薬味のような独特の風味を生み出します。
抱拙紅鉄
- 商品番号
- C0403
- 価格
- -円
- 販売重量
- 70g / 400g
- 在庫
- 販売終了
表示価格は小分け(70g)のものとなります。5つご注文いただくと塊り(400g)でのお届けとなります。