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プーアル茶を作る茶廠: 孟海茶厰
孟海茶厰('孟'の字は正しくは'孟力')はその歴史の中でいくつもの銘茶を生み出してきた名茶厰です。熟茶を最初に研究開発をした茶厰の一つで、現在でもその熟茶の出来の良さには特に定評があります。その他の多くの茶厰も孟海茶厰の生み出した名レシピをそれぞれのアレンジで販売しています。
1940年に雲南中茶公司の佛海実験茶厰としてその歴史をスタートさせました。その後時代とともにいろいろと名前を変えて1982年、孟海茶厰となりました。中華民国が成立した1949年以降は中国政府の命令により、統一買い付け、統一販売の時代だったので、孟海茶厰は雲南省茶葉進出口公司のもとで輸出用の高級茶作りをしており、その頃に作られたお茶にはお茶の最高傑作ともいわれる紅印圓茶など伝説的なお茶を数多く発表してきました。その他にも孟海茶厰は熟茶の研究開発を最初に始めた茶厰の一つであり、その熟茶作りのレベルの高さは現在でも非常に定評があります。特に西双版納にある孟海工場で作られるお茶は風味がよく、誰にも真似することのできないその工場でしか作ることができない風味といわれています。
しかし、1990年代になると他の国営工場同様、非常に大きな負債を抱え倒産の危機にありました。その危機を救ったのが現在の六大茶山社長、院殿蓉でした。彼女の改革により孟海茶賞はその経営資源をプーアル茶に集中し2001年に黒字化を果たします。
そして、2004年には民営化も果たしそれ以降も孟海茶厰は質の高い製品を世に送り出しています。現在は自社ブランドとして大益牌を生産しており、その評判はますますと高くなっています。
そんな孟海茶廠のプーアル茶づくりは2008年、中国の無形文化財に指定されました。2010年以降に発売されたプーアル茶のパッケージを見るとそこにはしっかりと「国家級非物質文化遺産」と記されています。
孟海茶廠のプーアル茶の作りとしてはブレンドに重みをおいた作りであるといえるでしょう。ブレンド技術の開発によって孟海茶廠は王道といえる質の高いプーアル茶を安定的に生産しています。そして熟成技術も民営化以降さらに磨きをかけここ数年はとくにできのいい熟茶作りをしています。
孟海茶廠の作り出したレシピにはいくつもの銘作と呼ばれるものがあり、他の茶廠の手本となっています。特にプーアル茶バブルのあった2006年は手本どころか孟海茶廠の偽物も多く出回りました。その後バブルの終焉に偽物対策も進んだため偽物の数はずいぶんと減りましたが一番の偽物対策は信頼のあるお店でお茶を購入することです。
プーアルカフェの取扱う孟海茶廠のお茶は全て正規代理店から仕入れていますので、ご安心してお買い物いただけます。