プーアル茶とは
まろやかな味わいが特徴のプーアル茶。中国では日々の生活に欠かすことのできないプーアル茶。
日本ではそのまろやかな味わいだけではなく健康茶、ダイエットのお茶としても有名です。
おいしいお茶を飲みながら健康的にダイエット。プーアル茶はそんなお茶です。
プーアル茶のいろは
プーアル茶はプーアル茶やボーレイ茶ともよばれますが全て同じお茶で、後発酵と呼ばれる発酵過程を特徴とする黒茶の一種です。プーアル茶は香港や台湾、広州では食事のときに欠かせないお茶で脂っこい料理を食べたときに油を流す効果があるといわれます。
プーアル茶の歴史と産地
プーアル茶は中国雲南省にある雲南大葉種とよばれる茶葉から作られたお茶です。
その歴史は古く、紀元前2700年までさかのぼり現在まで繁栄と衰退を繰り返してきました。プーアル茶の有名産地である孟海地方は雲南省の中でもミャンマー、ベトナム、ラオスとの国境に面する奥地にあり、まさに秘境です。プーアル茶はそんな秘境にすむ少数民族の手によって古くから作られてきました。
しかし、プーアル茶の主な消費地は都会になります。現在では香港や広州、かつては都のあったところでプーアル茶の文化は栄えました。生産地と消費地が異なるということにもプーアル茶の奥の深さの秘密があります。
熟茶と生茶
プーアル茶には熟茶と生茶があります。
熟茶は褐色の水色をもったお茶で、独特の甘みと柔らかなとろみに特徴のある優しいお茶です。一方、生茶は苦味と渋味のお茶らしい味わいを特徴としていてきれいな黄色の水色のお茶です。
日本でプーアル茶といえば熟茶になりますが、熟茶はおいしい味わいだけでなく、ダイエット効果が強いことでも知られています。一方生茶は熟成に特徴があり、10年、20年と熟成を経た生茶はその味わい、香り、水色全てが全く別のもののように変化します。ここにこそプーアル茶の奥の深さの神髄があるともいえます。
プーアル茶の楽しみ方
本場中国ではプーアル茶を飲みながら食事をするのは一般的で、飲茶などで飲まれるお茶といえばプーアル茶です。
また、日本では仕事帰りに一杯というと当然お酒ですが、中国では仕事が終わった後になど友人たちで延々とプーアル茶を飲み続ける姿も一般的です。
プーアル茶はおいしいだけではなく、油分を洗い流す効果があるので食事をしながら飲むのにはうってつけのお茶といえます。そして、プーアル茶は何煎も続けて入れられるので友人たちと長い時間語り合いながら飲むのにもちょうどいいお茶といえます。
そして健康茶としてのプーアル茶の人気も根強いものがあります。ダイエット効果だけではないプーアル茶の様々な健康効果は古くから知られ、「食を切らせても茶を切らすな」という言葉もあります。特に近年はプーアル茶の健康効果も科学的に実証され、フランスなどヨーロッパの国々では実際にプーアル茶が治療に使用されています。
おいしくて、楽しくて、体にもいいプーアル茶。中国でも経済発展とともにその人気は年々高まっています。
プーアル茶の奥深さ
いろいろな楽しみ方のあるプーアル茶ですが、その魅力の芯となるものはやはりその奥深さでしょう。一言にプーアル茶といいますが、その味は他のお茶にはないバラエティの広さを持っています。
プーアル茶での大きな違いといえばまず熟茶と生茶の違いがあります。熟茶と生茶ではその製法、味わい、風味など全てが異なります。そして同じ熟茶、生茶の中でもその味の幅は広く、お茶によって印象の異なるお茶に仕上がっています。さらに年数の違い、茶葉の違い、茶山の違いなどどこまでも突き詰めることのできる世界が広がっています。
長い歴史の中ゆっくりと発展してきたプーアル茶。現在も新しいお茶、新しい楽しみ方が生み出されその世界は広がっていっています。そんな広がり続ける奥深きプーアル茶の世界、プーアルカフェを通して皆様にご紹介できれば幸いです。
おいしいプーアル茶とおいしくないプーアル茶
プーアル茶と聞くと「カビ臭い」というイメージがあって敬遠する方もいるかもしれません。
これは半分あたっています。というのは昔、日本で日本でプーアル茶が紹介された時、品質の悪いプーアル茶が広く販売されました。このときの悪い印象は広く広まってしまい現在でもプーアル茶といえば「カビ臭い」というイメージが根強く残っています。なぜそんなことになってしまったかというと、プーアル茶の製造、熟成段階において間違いがあったこと、そしてそういった商品を売る人がいたことが何よりの原因でした。そして、現在でも同じようなプーアル茶が日本人観光客が多い土産物屋などで驚くような値段で売られていたりします。
上の写真は土産屋で売られていた質の悪い小沱茶とよばれるお茶です。このお茶はプーアル茶のカスを固めた非常に質の悪いもので試飲するとやはりカビ臭い香りのお茶でした。
しかし、残りの半分、本物のプーアル茶は本当においしいものです。
現在では生産技術の向上もあり、おいしいお茶が安価で作られるようになってきました。特に近年は中国の経済発展に伴う国際化にともなって茶廠の意識も変わってきています。そしてもちろん昔ながらの伝統的な製法で作られ、熟成されたすばらしいお茶たちはまた格別です。
しかし未だにプーアル茶の世界は玉石混合なことも事実です。プーアル茶を選ぶときは信頼のおけるしっかりとしたお店で、納得のできるプーアル茶を選べばおかしなプーアル茶をかわされるようなことはないでしょう。
もちろんプーアルカフェでは自信を持ってお勧めできるプーアル茶をそろえてお待ちしております。